忘れられない日

今日は、私にとって、忘れられない日です。

17歳だったあの日・・・
彼と付き合うように事になったあの日・・・
今でも、1月29日は、別れた彼を優しく思い出します。

yasuの親友だった彼・・・
4年以上付き合って、楽しい事も悲しい事もあったけど、
今は、感謝の気持ちでいっぱい・・・・
彼を通じて、yasuにも出会えたし、
大切な事をたくさん教えてくれた。

付き合い始めた時に、
親、友達、先輩、教官・・・あらゆる人に反対され、
認めてくれたのは、yasuをはじめ一部の人だけだった。
彼の素行にも問題があったし、それが分かっていた以上、
どうにか、したかった。

とりあえず、学生の本分は勉強だと思った私達は、
死に物狂いで勉強した。
私は、学科の違う彼の試験勉強まで、教えなくてはならなかったけど、
頑張っている姿を見て、成績が上がったら、
みんな何も言わなくなるだろうって、そう思っていた。
もちろん、クラブ活動も休むことなく毎日頑張ったし、
2人でいる時間も大切にした。

いつしか、学校で知らないものはいないほど、
有名なカップルになったし、
ちゃんと成績も上げて、誰からも文句の言われないようになった。
yasuは、そんな私達を、一番近くで見てくれた。
ある意味、見守っていたのかもしれない。

付き合い始めて、2年・・・
私は、偶然、彼の浮気を知ってしまった。
付き合いを反対された手前、誰にも言えなかった。

悩んだ挙句、夜中、yasuの部屋に行った。確かめたかった。
yasuの部屋には、後輩がいた。
私の顔を見て、yasuは何かを感じていた。
「何か、あったか？」　yasuは優しく言った。
だけど、私と彼の間になって、苦しむのはyasu・・・
「うんん。なんでもない。遊びに来たよ！」と、笑って言った。
3人で、朝まで飲んで、話して、ゲームして・・・

その時、決めた。
私の心にしまっておこう。
誰にも言わずにいようと・・・

それから、半年後・・・
yasuは私の前からいなくなり・・・
それからほどなく、彼とも、遠距離恋愛になってしまった。
一人になった私は、不安をかき消すように、
バイトと卒論に明け暮れた。

お互い就職し、yasuとも連絡があり、みんなで会ったりもした。
だけど、私は、どうにもならないところまできていた。
彼を信じられなくなっていた。
yasuに相談したかった。聞いてもらいたかった。
だけど、yasuを苦しめるような気がしていた。
私は、1人で別れを決断した。

別れた夜、yasuに電話をした。
yasuは黙って、話を聞いていた。
彼を失う事で、yasuも失う気がしていた。
正直に、彼に浮気のこと、yasuとも仲間でいられなくなることを話した。
yasuは言った。

「俺は、あいつの彼女だから、お前と付き合ってきたわけじゃない。
お前自身と、付き合ってきたつもりだ。
これからも、何も変わらないよ・・・」

涙が溢れた。
一番嬉しい言葉だった。

彼の浮気の事は、yasuも知っていた。
必死で隠していたらしい・・・
彼とyasuは、大ゲンカもしたと言った。
私が泣く事が分かっていたから、許せなかったと言っていた。
「お前、知っててよく普通にしてられたなぁ〜
いつものお前なら、泣いて俺の所に来るくせに・・・」

yasuは私を、理解してくれている。
離れても、優しさは、変わらない。
これからも、仲間でいると言ってくれたyasuに感謝の気持ちでいっぱいだった。

そして私は、yasuを応援していける人になろうと
決めたのです。

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彼は、今、結婚して一児のパパになっています。
私に、直接連絡はないけれど、
間接的に友人から聞きました。
私の結婚が決まった時も、友人越しに、
おめでとうメッセージをもらいました。
もちろん彼は、yasuとのことは、何も知りません。
今は、彼にも、幸せになってもらいたいと思っています。

毎月、29日になると記念日だって、2人でお祝いしていました。
今日は、そんなかわいかった頃も思い出しました。
いっぱい悲しい思いもしたけれど、
彼との事、自分を高められた恋愛だったと思います。

いつかyasuとの事を、
こんな風に思えるようになるのでしょうか・・・

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