少しずつ春
2003年3月20日少しずつ春が近付いています。
yasuの住んでいる街にも、
きっと、この青い空が続いている・・・
初めて出逢ったのは、あの桜並木の下だった。
私達は幼くて、まだ、何も知らなかった。
目線が同じぐらいのyasuは、本当にあどけなくて、
どこにでもいる少年だった。
同じクラスでも、ほとんど、話す事もなくて、
いつも遅刻してきて、授業中に寝ていた。
タバコと、ベースが、大好きで、
目立たなくて、シャイで、寝顔がかわいかった。
新しい出逢いから、yasuと改めて仲良くなって、
いつしか、yasuと一緒に過ごす時間が増えた。、
家族と過ごす時間より、心地よくなって、
彼氏の存在とは、また別のところで、存在してくれた。
私が、ありのままの自分でいられる場所。
飾らずに、素顔でいれる場所。
そして、不安を取り除いてくれる場所。
当たり前のように存在して、
yasuを自分の所有物のようにさえ、思っていた。
気がつくと、yasuは、出逢った時より、
15センチ以上も背が伸びていた。
私のわがままを、優しく受け止めてくれる、大人の男だった。
ある意味、yasuの優しさを、
10年以上、独り占めしていたのかもしれない。
親友として、同志として・・・
私を、決して裏切らないyasuの優しさは、
帰る場所があると、教えてくれた。
あの時、広島で生きる事を選んでいる私なら、
こんな結論は、選んでいないかもしれない。
そばにいることで、きっと、何かが違っていたはずだから・・・
ただ、距離を理由にしたくない。
生きていく方向が違って、yasuの夢に追いつけなくて・・・
私の人間としての弱さが、yasuを苦しめてしまった。
あれから、何度、季節が変わったのだろう。
ただ今は、時間が流れるのを待っているだけ・・・
時間が過ちを、
過去にしてくれるというのだろうか?
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