「ありがとう」とは言えない

　　
今はまだ、
yasuに「ありがとう」とは言えない。
私の中では、まだ、現在進行形・・・
きっとyasuも、
私に出逢ったことを、幸せだなんて思えない・・・

一緒に生きていくことが、yasuの幸せだというのなら、
きっと私だって同じ気持ちだったけど、
yasuの人生を背負っていけるほど、私は強くなかった。

きっと私達は、
同じ価値観で、同じ視線で、物事が感じられる。
相手の痛みや考えが理解できて、
いたわり優しくしてあげられる。
人間として一番大事なものが、
yasuとならきっと分かり合える。
ずっと、大切なこと、yasuと見てきた気がするから・・・

一緒に生きていくことがすべてじゃないと、
教えてくれたのは、yasu自身だったから・・・
yasuの存在に支えられ、
あの頃過ごしてきた瞬間の一つ一つが
私にとって、yasuとのすべてだった。

私をあの頃の仲間として、
認めてくれることが私の願いだった。

女でいるよりも、
人間として、認められる事が、幸せなんだと思っていた。

どうすれば、yasuに近づけたのだろうか？
私がもっと強くいれたなら、
すべてを受け入れられたのかもしれない・・・

だけど・・・
受け入れるには、
現実がヘビーすぎたんだね。
きっと・・・