幻の場所

2003年6月16日
 
あの頃、よく、学校の屋上にいた。
屋上からの景色が、大好きだった。

休講になった時、授業サボった時、
お昼休みや、放課後・・・
私の居場所のような、気がしていた。

よく、屋上で、タバコ付き合ったよね。
私は、教官が来ないかを見張ったり、
ジュースを飲みながら、バカ言い合ったり、
じゃれあって、はしゃいで、ケンカして・・・
そんな事さえ、楽しかった。

海が見えて、
潮の香りと、yasuがいてくれる事の温かさ。
今になって、あの瞬間の贅沢さが、身にしみて感じるよ。

『若さ』だけで、乗り越えられていた頃・・・
傷つく事よりも、
yasuの存在を失う事が怖かった。
そばにいる事でしか、
優しさを、感じる事が出来なかった。

私は、yasuのその優しさが、
特別でない事を知っていた。
だから、安心できた。
他の誰にでもできる優しさだから、本物だと思った。

今でも、その優しさは、
存在しているのだろうか?
誰かを、優しく包んでいるのだろうか?

あの屋上は、
もう、幻の場所なのかもしれない。
  

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