ひとめぼれ?
2003年7月28日そして、夏の大会。
私は、ドキドキしながら、松江入りした。
そして、試合当日・・・
永さんは、コートの上で、眩しいほど、輝いていた。
私が、永さんに憧れている事は、
うちのクラブの中では、有名になってしまっていた。
「おい。花音。
永さんを応援するのはいいけど、
うちの試合も、見てくれよ。」
なんて、からかわれる始末・・・
ちゃんと私は、自分の仕事はしているのに・・・
と言いつつ、目は永さんを追い続けていた。
その夜、クラブの先輩に呼ばれ、
部屋に行くと、(男の部屋やちゅうねん。私も気をつけろって・・・)
なんと、永さんが部屋にいた。
私の同級生の雅くんが、永さんに声をかけてくれて、
うちの学校のホテルに、呼んでくれていた。
憧れの人が、すぐそばにいた。
恥ずかしくて、顔もまともに見れなくて・・・
ずっと、下を向いていた。
先輩達が、永さんの前で、
「花音は、永さんにメロメロで・・・
試合中も、うちの学校の試合を見ずに、
永さんばかり見ていて、困ってるんですよぉ〜」なんて、
からかうから、余計に恥ずかしくて・・・
夜中の2時ごろまで、お酒を飲みながら、(未成年や。ちゅうねん)
みんなで騒いでいた。
永さんは、翌日も試合が残っていたので、
「そろそろ、ホテルに帰ります」と、言った。
みんな、永さんの人柄が気に入ったようで、
「今度の試合の時も、よろしく!」なんて、声をかけていた。
すると、突然、先輩が、
「おい、花音。
永さんを、ホテルまで、送ってこい!」なんて、
嬉しい事を、言ってくれた。
私と永さんは、ホテルから出て、
永さんの泊まっているホテルへ、歩き出した。
つづく
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