ひとめぼれ?

2003年8月1日
  
夏休みが終わり、学校が始まり、
いつもの生活に戻った。

ある日、クラブの後、
先輩に呼ばれた。

「俺、この前、永さんに逢ったよ。
花音に伝えてくれって言われたんだ。
この前、一緒にいた子は彼女じゃないからって・・・
それだけ、伝えてくれって・・・
お前、永さんと何かあったのか?」

「別に付き合っているわけじゃ、ありませんから・・・
いいんです。
彼女だろうと、彼女でなかろうと・・・
私には、関係の無い事なんです。」

「永さん、遠距離恋愛で、
お前が淋しがるだろうし、不安だろうからって、
そういう想いさせたくないって、言ってた。
永さんの気持ち、汲み取ってやれよ。」

いつも、ふざけてばかりの先輩は、
真面目に、私を叱った。

永さんからの伝言も、
先輩の言葉も、
16歳の私には、奥深すぎて、
理解が出来なかった。
憧れが、好きに変わってしまっている、今、
この言葉を、
どんな風に受け入れたらいいんだろう?

どうすればいいのか分からないまま、
時間だけが過ぎていった。
 
つづく
  

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