ひとめぼれ?
2003年8月2日11月・・・
永さんの学校主催の、対抗戦・・・
逢える事だけは分かっていたが、
私の中では、何も答えが出ないままだった。
逢う事が怖かった。
永さんが住んでいる街、
永さんの通っている学校、
いつも、永さんが練習をしているコート・・・
そのひとつひとつを、眺めながら、
もう、何も動かなくていい気がしていた。
顔を見る事さえ、出来なかった。
遠くから、永さんを見るだけで、精一杯だった。
周りの先輩達に冷やかされながらも、
結局、何も話せないまま、
その場をあとにした。
数日後、写真部を兼任している先輩が、
対抗戦の写真を、私に手渡してくれた。
永さんの写真だった。
私が初めて、永さんに憧れたときと同じ眩しさだった。
涙が、こぼれた。
永さんの事を、何も知らない私だけど、
いつか、この事は、いい思い出になる。
永さんを好きになった事、後悔しない。
私が、永さんをあきらめるには、少し時間がかかるだろうけど、
好きになってよかったと、初めてそう思った。
当分、恋愛は、コリゴリかも?
そう思い始めていた。
傷つく事が、怖いんじゃない。
現実を認められない自分が腹立たしかった。
それから、数ヵ月後・・・
私は、yasuを含め、
あの4人と、運命的な出逢いをしてしまう。
そして、彼氏と呼べる人も出来た。
永さんの事は、
少しずつ、優しい思い出になりかけていた。
つづく
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