11月は嫌い?

　　
待ち合わせの場所へ、急いだ・・・

頭の中で、
「リフレインが叫んでる」が、流れていた・・・

♪♪どうして　どうして　僕達は
　　　出逢ってしまったのだろう・・・♪♪

待ち合わせの場所に、
yasuの車が止まっていた。
近付くのが、ためらわれた。

yasuに逢ってしまうと、
離れられなくなるんじゃないだろうか・・・
これ以上、傷付け合う事なんて、
ないんじゃないかって・・・

運転席の窓を、コンコンと叩いた。
yasuは、悲しそうな笑顔で、
助手席に乗るようにと、合図した。

ドアを開けて、助手席に座った。
沈黙が怖くて、下を向いていた。
重い空気が、流れた。

沈黙を破るように、
yasuが、つぶやいた・・・
「俺、お前に、謝りたかったんだ・・・」

謝るのは、私の方なのに・・・
yasuの優しさが、
痛かった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく