11月は嫌い?
2003年11月17日yasuは、タバコに火をつけた。
あの頃から、タバコを吸う時の横顔が好きだった。
この横顔が眺められるのも、
最後かもしれないと、
yasuを見つめた。
私は、言い訳になるかもしれないと前置きしながら、
本当の気持ちを伝えた。
「yasuと出逢ってからの、10数年間、
本当に守られて、助けられて生きていたよ。
彼と別れてからも、yasuが彼の代わりに、
ずっと、私を守ろうとしてくれた事も分かっていた。
私は、その事に甘えていたんだろうね。
気付いた時には、yasuは私にとって、
本当に、大事な人になっていた。
それが、yasuを好きだって気付くには、
時間がかかりすぎたんだね。
言葉じゃない、形じゃないものだって、
yasuとは、私達2人にしか分からないもので、
繋がっているって、ずっと思っていたけど、
私一人が、そう思っているんじゃないかって、
いつも、不安だった。
見ているものが一緒だって、
感じていることが一緒だって、そう思っていても、
離れている分、確かなものが欲しかった・・・
もっと逢いたかったし、声も聞きたかった。
彼女として、甘えたかったし、存在したかった。
女として愛されたかった・・・」
yasuは、黙って聞いていた。
時々、うつむきながら、
自分を責めるように、唇をかみ締めながら、
私の言い訳を聞いてくれた。
つづく
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