11月は嫌い?
2003年11月21日助手席のドアを開けた。
「本当に、ごめんね。
じゃあ、気をつけて帰ってね。」
私の精一杯の笑顔でそう言った。
「あぁ。」
力ない声が聞こえた。
ドアを閉めた音は、
何もかも終わりだと言うことを、
教えてくれた気がしていた。
車が、走り出した。
私は、遠くなる車を、見つめながら、
二度と戻れない事を、実感していた。
左折のウインカーが、涙で滲んだ。
yasuの車が見えなくなっても、
その場所から、動けなかった。
部屋に戻って、嗚咽が上がるほど、
泣きわめいた。
yasuの前では、涙は見せないと、思っていた。
ずっと、泣いてはいけないと、我慢していた涙が、
一気にあふれ出してきた。
隣の部屋にも、
泣き声が聞こえそうな気がした。
CDをかけると、
「リフレインが叫んでる」が、流れてきた。
出逢った事を、
こんなに幸せだと思った人はいないし、
こんなに残酷だと思った人もいない・・・
神様に感謝したいと思う反面、
神様を、恨みたい気もした。
つづく
コメント