先生との恋　?

　　
そんな、バイトとお客の関係が続いた。

ある日の夕方、
彼が、コーヒーを飲みに来た。
私は、いつものように、コーヒーを淹れ、
慌しく働いていた。

入り口のドアが開いて、
女子高生が数人、お店に入って来た。

「いらっしゃいませ！」と、顔を見ると、
妹の友達だった。
私は、妹の学校に、
テニスの合宿で、お世話になった事があり、
名前も存在も、かなり知られていた。

「○○ちゃん（妹の名前）のお姉ちゃんだ、久しぶり・・・」
と、みんなが声をかけてくれた。

女子高生の一人が、
「先生、こんな所でサボってちゃだめですよぉ〜」と、
彼に声をかけた・・・
ビックリしたような、彼の顔があった。

「え？もしかして・・・」
彼は、妹の学校の先生だったのだ。

女子高生が帰った後、
私は、彼に聞いた。
「もしかして、K高校の先生なんですか？」
「あぁ。教師なんだ。見えないだろ？」
「私、2年○○の、姉です。」
「えぇ〜！あの、サッカー部のマネージャーをしている？
彼女が妹なの？」
「そうなんです。似てないといわれるんですが・・・」
「全然、似てないよ。ビックリしたよ。
世間って狭いよねぇ〜」
彼は、驚いた顔をしていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　つづく