先生との恋 ?
2004年1月19日彼に、すごく悪い気がしていた。
私が、生徒の姉だった事で、
学校で、肩身の狭い思いを、
しているんじゃないだろうか?
電話をすることを、何度もためらったが、
謝りたいと思い、
思い切って電話をした。
彼は、「気にしてないよ!」と、
笑いながら言った。
彼のその言葉が、ありがたかった。
「噂、気にした?
俺が、学校で、立場が悪くなっているかなって、
心配してくれたんだろ?
お詫びに、今度は、ご飯でも食べに行こうよ。」
彼は、そう言って、
次に、逢う約束をしてくれた。
約束は、2月14日だった。
彼は、学校の近くまで、
車で迎えに来てくれた。
ただ、この前の事もあってか、
隣町まで、遠出しようとの事だった。
海が見えるレストランで、食事をした。
私は、噂になった事を、謝った。
「迷惑かけて、すみませんでした。
先生の立場も考えずに・・・」
「気にしてないよ。ホントに・・・
ただ、花音ちゃん、
ひとつだけ、俺に言ってなかった事があったね。
彼氏いるんだろう?
花音ちゃんの妹の友達から、聞いたよ・・・」
「隠していたわけじゃなくて・・・
言うきっかけがなくて・・・」
「分かってるよ。
責めてるんじゃないんだ。
俺が言わせなかったんだろうし・・・
もう、うわさの事は、気にしないでいいから・・・」
彼の方が、数倍、大人だった。
私に、彼氏がいるって分かっていても、
逢ってくれるのは、なぜなんだろう?
聞けなかった。
言葉にすると、もう、逢えない気がしていた。
店を出て、車に戻ろうとした時、
「先生〜」と近付く声に、
ハッとした私がいた。
つづく
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