理想の彼?

2005年3月6日
    
次の日の夜、
正くんから電話があった。

「留守電、聞いたよ。
わざわざありがとう・・・」と、正くんは言った。
「会社辞めるんだってね。
聞いたよ。何で言ってくれなかったの?」
と、少しすねたように聞いてしまった。

今の会社には、いい仲間はいるけど、
自分のしたい仕事じゃない。
そして何よりも、地元が好きで、
地元に帰って、自分の本当にしたい仕事に就きたい・・・
と、私に丁寧に説明してくれた。

「もう一度、逢えない?
あれが最後なんて、なんだか淋しいよ・・・」
私は、本心で言った。
「じゃあ、来週の土曜日、京都にでも行こうか?
紅葉がきれいだよ。」
私は、なんのためらいもなくOKした。

これが、全てを変えていく始まりだった・・・
                      【つづく】
          

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