理想の彼?

2005年3月7日
    
待ち合わせは、駅前にした。

私が待ち合わせ場所で待っていると、
近くのファーストフードの窓側の席、
なんと会社の同僚・・・
正くんの車が見えたので、慌てて乗り込んだ。

「ごめん。遅くなって・・・」
正くんは笑顔で言った。
その笑顔を見ていると、同僚に見られることが、
どうでもいい事のように思えてきた。

土曜日の国道は、かなり込んでいた。
でも、2人で居ると、渋滞も苦ではなかった。
運転する正くんの横顔を、盗み見しながら、
いろんな事を話した。

嵐山へ着いた。
11月中旬というのに、紅葉はまだで、
人の多さだけがすごかった。
人ごみを2人で歩きながら、
はぐれそうになる私を優しく導いてくれた。

本当にこれが最後だと思うと、
とても淋しい気持ちになる私がいた。
                   【つづく】
  

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