理想の彼?
2005年3月9日二人でいると、
時間があっという間に過ぎていく気がした。
もう、逢うのも最後だって思っていたかもしれない。
「帰りたくないね」
帰りの車の中で、私がつぶやいた。
「映画でも見に行こうか・・・」
正くんが連れて行ってくれたのは、
ドライブインシアターだった。
車の中で、
コンビニで買ったお菓子とジュースを飲みながら、
映画が始まるのを待っていた。
「俺、浜田省吾が好きなんだ・・・」
と、最近出たばかりのCDをかけてくれた。
浜田省吾の声は、
まるで、正くんからの無言の優しさのように感じた。
私は、とても切なくなって、
窓の外を見ながら、目を伏せた・・・
【つづく】
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