理想の彼?

2005年3月10日
   
映画が始まった。
内容など、頭に入ってこなかった。
ただ、この映画が終わると、
もう正くんとは一緒にいられないんだなぁ〜と、
そればかり思っていた。

正くんは、私の部屋の前まで、
車で送ってくれた。
私はなかなか、車から降りられずにいた。
正くんは、カーナビを指差して、
「俺、今度、住む場所、このあたりなんだ・・・」と教えてくれた。
「ここからだと、すごく遠くなるね。」
私はポツリと言った。
もう、うつむく事しかできなかった。

「花音が、あいつの彼女じゃなかったら、
俺、絶対付き合っていたよ・・・」
嬉しい言葉だけど、最高に悲しい言葉だった。
私は、このまま、
結婚の意志のない彼と、ずっと付き合っていくのか・・・
もう、自分の気持ちが、
正くんに傾き始めている事を、否定できなかった。

「一緒にいたい・・・
だけど、花音はあいつの彼女だろ・・・
俺は、遠くに行くんだし、
仕方ないよ・・・」
その正くんの言葉を聞いて、
もう終わりにしようと、車を降りた・・・

                  【つづく】
  

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