理想の彼【23】

2005年3月24日
  

『俺、花音と別れてから、
花音に言われた言葉、ずっと考えていたよ。
俺の何が悪かったのかって・・・
でも、花音が言った事を認めたら、
俺が俺で、なくなっちゃうような気がしてた。

この前、彼女に、花音と同じ事言われて、
はじめは、「また、始まった〜」と思ったんだ。
女って、どうして分かってくれないんだって・・・
でも、今の花音の言葉で、
少し分かった気がするよ。
自分には厳しくして、相手に同じように求めてないつもりでも
結局、俺、強制していたのかもしれない。
なぜ、出来ないのかって・・・責めてた気がする・・・
花音にも、しんどい思いさせていたんだなぁ〜
ごめんよ・・・』
正くんは、私に謝っていた。

『私、正くんには感謝しているよ。
あの時を後悔していないし、本当に楽しかった。
私のような想いをする人は、私だけでいいよ。
彼女にちゃんと、謝ってみたら?
間に合わないかもしれないけど、頑張ってみたら?』

『そうするよ。すごく気が楽になったよ・・・
ありがとうな。』

『あのね、私、結婚したの。
○○(ダンナ)と・・・』

『え〜っ!そうか。
お前達は、本気でケンカも出来るし、
悪いところも分かり合ってるし、だから一緒にいられるんだな・・・
よかったじゃないか・・・』

正くんは、ビックリしたように言ってくれた。
どこかで、罪悪感を感じていた私は、
肩の荷が下りたような気がしていた。

                   【つづく】

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