Junior high school age その3
2007年5月21日2年になる春休み、
友達に誘われて遊びに行った先で、
2つ上のテニス部の女の先輩と、一緒になった。
話した事もあまりなくて、
雲の上のような存在の先輩だったけど、
いろいろ話しかけてくれて、
当時流行っていた、
カセットテープを貸してくれる事になった。
『4月に弟が、中学に入るから、
返すなら、弟に渡してくれる?』と、先輩は言った。
4月になって、その弟の教室へ行き、
カセットを渡した。
背が高くて、大人びた顔をした彼は、
少し微笑んで、私を見た。
『姉ちゃんから、あんたの事、聞いてた。
もっと、おとなしい子、想像してた・・・』
と、生意気な口調で、言い放った。
それがきっかけで、
私は、直と話をするようになった。
そして、直といつも一緒にいる、
陽とも、話すようになっていた。
直と陽は、
違う小学校で、少年野球をしていた。
2人とも、エースで4番。
よく試合もしていたから、
お互いの事もよく知っていて、
同じ中学で、同じクラスになって、
自然に仲良しになったと言ってた。
私は、彼らを弟のように思えた。
憎まれ口ばかり言うけど、
心底憎めなくって、かわいいと思った。
私は、女の先輩というよりも、
頼りないお姉ちゃんという、感じだったのかもしれない。
2人には、いろいろ助けられたし、
一緒にいると、本当に楽しかった。
私達が、仲が良い事は、
学校中の誰もが知っていた気がする。
(つづく)
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