放課後、職員室に入り、
英語の若い女の先生の,
席に近付いた。

先生は、小声で、
『3年生の康くんと、あなた、
お付き合いしてるの?』
先生からの、唐突な質問だった。
『彼は、もうすぐ、受験を控えてるの。
大変な時期だから、そっとしてあげてね。』

私は、慌てて否定した。
『先生、誤解です。
私、康先輩には憧れていますけど、
話した事もないんです・・・』
先生は、『???』な顔をした。

英語の授業中、
康先輩は、クラスの友達に、
私の事で、すごくからかわれたみたいで、
その様子を、先生が教えてくれた。

『先生、康先輩は、
○○先輩と付き合っているんですよ!』
私が言うと、先生は、
『康くんは、あなたの名前が出た時、すごく照れたの。
それに、○○ちゃんとは、付き合っていないと思うな。
ただ、康くんが大事な時期だって事は、
ちゃんと、分かってあげてね!』

想いが、届かないことは、分かってる。
もうすぐ、卒業するんだし・・・
告白しようとか、彼女になりたいとか、
そんなんじゃない気がしていた。

私は、輝くんに、
受験頑張ってください!って伝言を、お願いした。
もう、充分だと思ってた。
              (つづく)
     
        
    

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