Junior high school age その7
2007年5月25日正直、私の気持ちは、
直に向いているとは言えなかった。
弟の感覚から、抜け出せなかった。
直に気持ちを知った今、
なんだか、自然に振舞えない私がいた。
陽の前なら、私、いつもの私なのに・・・
陽の前なら、笑えるのに・・・
私は、陽といる自分が、心地良くなっていた。
3月になったある日、
直が、怪我をしていた。
わけを聞いても、『ちょっと・・・』としか言わなかった。
私には、心配かけさせないんだなぁ〜と、
そんな風に思っていた。
それから、数日後、
直の怪我が、康先輩の友達からの、
呼び出しで受けた傷だと知った。
私と付き合っている事が、
康先輩の関係者に知られて、
直は、私と別れる事を強制されたとの事だった。
康先輩は、私には何も言わなかった。
話しかける事もなければ、
輝くんを通じての伝言も・・・
心変わりした私が、許せなかったんだろうか?
それなら、どうして・・・
直は、私には何も言わなかった。
そんな直が、痛々しかった。
傷付けられた真実を知ると、
私が苦しむ事が分かってる。
直なりの、優しさと思いやりだと・・・
ちゃんと、直と向き合わなきゃいけない。
そう思えば思うほど、
私は、直に対して、
どんな風に接していいのか分からなくなっていた。
直が、弟を望んでない以上、
私は、直の望む存在でいなきゃいけない。
いつも、その狭間で、苦しんでいた。
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