Junior high school age その8
2007年5月26日康先輩は、卒業し、春になった。
私は、3年生、
直と陽は2年生になった。
ある夕方、私は直と一緒に帰ろうとしていた。
そこに、陽が偶然通りかかった。
私達の事を冷やかす陽に、
『うるさい!』と、言い返していた私。
いつもの事なのに、
直の前だと、陽と、
はしゃいでいる自分が後ろめたくて・・・
その瞬間、私は泣き出してしまった。
2人の動きが止まった。
陽は、ビックリした顔をして、私を見ていた。
直は、私に背中を向けた。
『ごめん、1人で帰る・・・』
私は、その場所から、
立ち去るのが精一杯だった。
好きになるって、
努力するものじゃない。
直を好きって気持ち、自然じゃない。
気付かない振りしていたけど、
もう、限界かもしれない。
それからの私と直は、
明らかに不自然だった。
『もう一緒にいられない・・・』
だけど、直には、大きな借りがある。
私から、告げる事は出来なかった。
直に、さよならしてもらおう・・・
私は、すごく嫌な自分になった。
約束を守らなかったり、
陽と必要以上に、はしゃいだり・・・
嫌な自分を見せる事で、
直からのさよならを待っていた。
心が痛んだ。
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