Junior high school age その14
2007年6月1日職員室へ行くと、
私の担任と、国語の先生がいた。
『花音、お前、卒業式の答辞、読んでみないか?』
私は、すぐに拒否した。
『そういう、タイプじゃないんですよ。
人前、緊張するし、涙もろいし、
泣いて読めなくなっちゃうかも・・・』
国語の先生が、私に言った。
『去年の、生徒会役員の中で、
花音ちゃんが一番適任だと思うの。
これは、先生全員の意見よ。』
先生たちに説得されて、結局引き受けてしまった。
私の担任は、去年の資料を渡す時、
小さな声で、私に言った。
『送辞は、生徒会長だし、陽が読むから・・・
そう思えば、安心するだろ。
実は、花音の事、俺が推薦したんだ。
これだと、2人でいても怪しまれないし、
卒業式の打ち合わせって言えば、
誰も疑わないだろ?』
先生に、感謝だった。
いろいろ考えてくれて、私にそういうチャンスをくれた。
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