卒業式当日、
『うららかな春の日差し・・・』と、
答辞の読み始め文章とは程遠い、
昨晩からの雨は止んだものの、
どんよりとした曇り空だった。
     
そんな天気のせいもあり、
いきなり、文章の修正をされ、
慌しい朝だった。

卒業式が始まった。
私は、座っていても、手の震えが止まらなかった。
卒業証書をもらいに、壇上へ上がった時、
後輩から、『花音ちゃ〜ん』と、
声が上がった。
緊張は、ピークに達していた。

陽の送辞が始まった。
落ち着いた感じで、淡々と読み上げている。
陽の声を聴いて、少しだけ落ち着いてきた。
せっかく、もらったチャンス。
先生にも、陽にも、恥ずかしくないようにと、
それだけを思っていた。

陽の送辞が終わった。
隣の友達が、『花音、頑張ってね!』と、
声をかけてくれた。
私も、ウインクで応えた。
  
名前を呼ばれて、壇上へと歩き始めた。
            
                
   

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