みんなの近況を、話しているうちに、
やっぱり、yasuの話になった。
『私、ひろの前で、yasuの話は出来ないって思ってた。
yasuが学校辞めた時、ひろ、すごく怒ってたでしょ?
分かってる。あの頃、頑張ってるひろは、
頑張れないyasuを、許せなかったって事も。
私は、yasuがやめた事がショックで、
ひろの前で、グズグズ言ってたら、
「もうyasuのことを、俺の前で言うな!」って、怒ったでしょ?
あれから、ひろの前では、yasuの事は言えないって、
そう思ってたの。
ひろは、ダラしなくて頑張れないyasuが、
許せなかったんだろうし、
yasuは、いつも泣いている私を見て、
そんな、ひろが許せなかったし・・・
お互いが、お互いを分かっているからこそ、
大切な事、言葉にしないままだった。
私は、そばにいて、それがすごく分かったし、
自分の事で、2人が変な風になっているのが嫌だったの。
だって、ひろ、言ってくれたじゃない。
「俺がいなくなっても、遠距離になっても、
花音のそばにはyasuがいてくれるから、安心できる」って・・・
私、あの言葉、ずっと信じてた。
だから、yasuがいなくなるのが、余計に不安だったの。』
私は、10数年間、心の中に閉じ込めていた思いを、
ひろに吐き出していた。
誰にも言わなかった事。言えなかった事。
yasuとひろの間で、何も出来なかった私。
あれからずっと、私は、どこかで、
yasuとひろが、連絡を取り合わなかったのは、
自分のせいなんだと、ずっと責め続けて生きてきたから・・・
ひろは、笑っていた。
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